<土佐の打刃物>
田畑を耕す 刈る すくう ぬる 中耕 除草 作畦 すべて大切な作業です。
写真の商品は土佐の窓あき草削(くさそり)です。幅18cmです。
これ以外にも、鋤(すき)、鍬(くわ)、鳶(とび)など各種ございます。クワ、スキなどは土佐打刃物の得意とする道具です。使い慣れた道具は良い作物をつくるうえで欠かせないものです。
しかし、農耕用道具は、土地が違い、作物が違えば、その作りも違います。
クワを例にとると、クワ本体の重さがまず違います。土地が固いところもあればやわらかいところもあります。使う人が大きい人もいれば小さい人もいます。例えば、土地がやわらかいところで重いクワを使うと、ふんばりのきかないところで重いものを振り上げるため腰や肩に余計な負担がかかります。また、作物をいためる危険もあります。
クワと柄(え)をつなぐ、いわゆる「ひつ」の部分の大きさや形も違います。柄の大きさも素材も違いますし、柄とクワをつなぐ角度にも微妙な違いがあるので、当然「ひつ」の大きさや角度も全て違ってきます。
要するに、鎌(かま)や鉈(なた)と違って、クワやスキといった農耕用具が全国同じもので売られていること自体がおかしいといえます。
土佐打刃物は「自由鍛造」が伝統です。土佐の自由な気質は自由な鍛造を育てました。全国各地の、そしてお客様個人の違いに応じて自由にそのご希望のかたちでクワやスキを作りることができます。
いまお使いの道具は、きっとみなさんになじんだ道具であると思います。
しかし、道具はいつかはこわれます。こわれたとき、はじめてその大切さに気づくことは、ありませんか。
そうならないために、まず今使われている道具の
(1)鉄の部分の重さ
(2)柄の重さと素材
(3)「ひつ」の大きさとかたち
(4)鉄の部分と柄とのつきかた(角度)
の4点を、メモしたりスケッチしたり写真にとったりして残しておくことをおすすめいたします。
そして、その道具をできるだけ大切に長く使ってあげてください。
そのうえで、壊れたり、もう一本必要になったりしたとき、そのメモを使って土佐打刃物にご注文をください。
わたくしどもで、できるかぎりご要望に応じたものをお作りいたします。
下の写真の製品とその値段は、そのさいのご注文お見積もりの参考になすってください。
(1)549-213:土佐型三つ又鍬(中) 12.000円
(2)549-511:四本小手鍬 6000円
(3)549-112:四本鍬先平(さきたいら)(小) 6000円
(4)549-313:土佐型五つ又鍬(大) 18.000円
(5)549-211:土佐型平鍬(ひらくわ)(磨・中) 15000円
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